バリアフル
レストラン

車イスの車イスによる車イスのためのレストラン

誰もが誰かのために共にいきる社会とは
どんな社会でしょうか?

「障害の社会モデル」外部リンクという考えが
当たり前のように
浸透している社会とは
どんな社会でしょうか?

まだ正解がわからないそんな社会を
考えてみたくなる、考えざるを得なくなる。
そんなレストランが
「バリアフルレストラン」です。
ご体験いただき、
共に未だ見ぬ社会を考えていきましょう!

バリアフルレストランとは

バリアフルレストランとは、“チーム誰とも(運営主体:公益財団法人日本ケアフィット共育機構)”が企画実施している、“障害の社会モデル”を体感できる体験学習プログラムです。
障害の社会モデルで伝えている“社会が作り出す障害”というものが何なのか、を参加者が特殊な装具や装備を必要なしに直感的に理解できるようになっている企画です。
車いすユーザーが多数派になっているという反転した架空の社会を演出し、日常では気づくことのできない社会の障害や、多くの人が無意識に受け入れている“当たりまえ”の価値観を見直すきっかけとなります。

「バリアフルレストラン」プログラムは東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センターとの共同開発によるものです。

“障害の社会モデル”については下記のページにより詳しくご紹介しております。
障害の社会モデル(共生社会と心のバリアフリー)(公益財団法人日本ケアフィット共育機構のページ)

バリアフルレストラン

「バリアフルレストラン」プログラムが生まれた背景

“社会が障害を作り出す”という障害の社会モデルの考えは、これまで日本ケアフィット共育機構の運営している資格であるサービス介助士(公益財団法人日本ケアフィット共育機構のページ)や、教科書、研修等でも紹介されていました。
特にサービス介助士では障害の社会モデルの考えに基づいた事業・サービスにおける障害への気づきとその障害への対応・合理的配慮について重点的に学習します。
一方で、そのような学習に触れる機会がないと、依然として障害の社会モデルの考えに触れることは少ない状況です。
私たち日本ケアフィット共育機構は、障害の社会モデルの考えは事業者や自治体だけでなく、多くの人に欠かせない考え方であると考え、バリアフルレストランが生まれました。

バリアフルレストランの特徴

①「障害の社会モデル」に基づいた障害についての体感での理解

バリアフルレストランのプログラムは、障害の社会モデルが伝える“社会が作り出す障害”という、これまで講義や教科書では概念としてしか伝えれていなかったものを、誰もが直感的に理解できるようになっています。
従来、福祉教育などではアイマスクをつけた視覚障害者の疑似体験や、車いすに乗る体験などが行われていました。
サービス介助士の実技演習でもアイマスクや車いすに乗る機会はありますが、これらは障害のある人への接遇や介助を習得するためのものであり、ただ単にアイマスクをつけるだけでは、あくまで身体障害の“疑似”体験です。
その身体障害の疑似体験だけでは、社会が作り出す障害への気づきは生まれず、心身機能の制約によるネガティブな部分のみが強調され、障害はあくまで心身機能に障害のある人の問題である、と捉えられる可能性があります。

バリアフルレストランは、参加者は事前に装具を身につけることなく、障害そのものを体験できるという他に類を見ないプログラムになっています。

バリアフルレストラン

②多数派と少数派が逆転した社会から“当たり前”を見直すきっかけ

障害者が経験する様々な困難や不利益、例えば“段差があって移動できない車いす使用者”や“音声情報が聞き取れない聴覚障害者”は、その人の身体障害が原因に思えます。
“社会の障害”と言っても、せいぜいその人の身近にある段差や文字情報などをイメージするかもしれません。
バリアフルレストランで感じる障害は、そのような物理的障壁のさらに根源に至る部分まで考えざるを得ない、私たちが無意識に受け入れている“当たり前”を見直すプログラムになっています。

③心のバリアフリー・SDGsの本質的理解

心のバリアフリーや、“誰も置き去りにしない”をスローガンに掲げるSDGs(持続可能な開発目標)が昨今さまざまな場面で取り上げられています。
一見すると社会にとって良いとされる取り組みであっても、バリアフルレストランで“当たり前”を違う視点から捉えると、さらに考えなければならないことがあることに気づくことができます。

バリアフルレストランの効果

①参加者アンケート結果から分かる学習効果

“障害の社会モデル”という考えをそれまで知らない人でも、バリアフルレストランの体験を通じて、参加者全員が“よく理解できた”、“ややできた”という高い学習効果を発揮。

バリアフルレストラン 参加者アンケート結果

バリアフルレストラン 参加者アンケート結果

②参加者の声

立場が変わると、物の見え方がこんなにも変わるんだということを改めて認識することができた

目からウロコでした。体験しないとわからない社会の不都合、障がい者の方からの見え方に気づけました。

当たり前のことが当たり前でないことを実感しました。もっとこういう研修があれば良いと思います。

言葉ではなじみのあった「障害の社会モデル」「合理的配慮」について、実体験を交えたお話もありより自分事と考えることができました。

マジョリティーが当たり前になっている制度、環境、物が多いことに気づきました。誰しもが生きやすい仕組みや環境作りに貢献できたらと思います。

主なメディア掲載実績

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バリアフルレストランの実施概要

実施人数最大7名 / 1コマ
実施時間約30分/1コマ 例:10〜17時で6〜7コマ 50名/1日
レストランプログラム外でのパネル展示やワークもあります
実施日数1日〜
対象者(例)
  • 市民(中学生以上が望ましい):「障害」の理解、SDGs啓発イベントとして
  • 自治体:共生社会の啓発機会提供、バリアフリー推進、SDGs推進
  • 企業:ダイバーシティ&インクルージョン推進、SDGs推進、人事・障害者雇用の人材活性化、商品企画、組織変革、等

バリアフルレストランは飲食を伴うイベントではありません

実施場所室内
必要面積80m2以上
必要設備
  • 電源 ※空間照明、モニター投影等で使用します。
  • 空調
  • スライド投影機
  • マイク
  • 机イス

開催実績

実施の流れ

バリアフルレストラン 実施の流れ

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お問い合わせ
(公益財団法人日本ケアフィット共育機構のお問い合わせフォームが開きます。)


バリアフルレストラン ロゴにこめた思い

バリアフル。
聞きなれない言葉です。
サーカス小屋をモチーフにしたのは
少なくとも普段の生活とは
違う体験をしていただきたいからです。
バリアという不便さを
どのように考えたらいいのでしょう?
不便と便利、
非日常と日常、
誰にとって?
自分にとって?
車いす利用の人たちとともにご体験ください。
いろいろな気づきがあると思います。