2023年10月4日 バリアフルレストラン in 川崎市立川崎高等学校

高校生と作るバリアフルレストラン

公益財団法人日本ケアフィット共育機構(東京都千代田区 代表理事:畑中稔 以下、ケアフィット)は「誰もが自分らしく暮らし、自己実現を目指せる地域づくり」を目標とし「かわさきパラムーブメント」の推進を進める川崎市のご支援のもと、川崎県立川崎高等学校福祉科の学生と共に同校文化祭「神無祭」の展示企画として2023年9月8,9日にバリアフルレストランを開催しました。

バリアフルレストラン in 川崎市立川崎高等学校

高校生との企画開発ワークショップ

今回は初めての試みとして、バリアフルレストランのプログラム企画を文化祭開催前から生徒の皆さんと考案し進めました。
バリアフルレストランプログラムで中心的な役割を担うコアメンバー4名が放課後の時間を使い、プログラムの検討、展示動画の作成、運営メンバーの取りまとめ等企画の重要部分を策定していきました。
コアメンバー向けに計4回開催されたワークショップでは、「障害の社会モデル」について日本ケアフィット共育機構のファシリテーターから講習を受けた後、バリアフルレストランで伝えたいことはなんであるのか、私たちは来場者に向けて何をどのように伝えるべきなのか、沢山の意見を出してくれました。

バリアフルレストラン in 川崎市立川崎高等学校

第1回ワークショップの様子
これまでのコンテンツを使い「障害の社会モデル」を理解するコアメンバー

バリアフルレストランの全容

プログラムはオープニング、レストラン内、振り返りの3部構成となっています。
オープニングゾーンでは、今の自分が考える「障害」について整理した後、車いすユーザーが多数派で、二足歩行が障害として見なされる架空の世界への導入を行います。
レストラン内では、飲食店店員に扮した高校生との会話を通して社会の障害を体験します。
最後に振り返りゾーンでは、このプログラムで伝えたかったこと、日常生活への応用を促す展示物や高校生が1から作った動画の鑑賞してもらいます。
プログラム終了後に感想を記入してもらいました。

文化祭前日の設営の様子

9月7日(木)に前日準備を行いました。ケアフィット社員の説明を聞きながら、組み立てや展示物の設置を行いました。その後、会場を使ってリハーサルを行いました。

バリアフルレストラン in 川崎市立川崎高等学校 文化祭前日の設営の様子

バリアフルレストラン in 川崎市立川崎高等学校 文化祭前日の設営の様子

文化祭当日の様子

9月8日(金)、9日(土)に文化祭が開催されました(8日は校内公開、9日は一般公開)。
在校生やその保護者、近隣にお住まいの方など総勢180名以上の方がご来場くださいました。

バリアフルレストラン in 文化祭当日の様子

飲食店店員に扮し接客を行う高校生
参加者は反転した世界に戸惑う

バリアフルレストラン in 文化祭当日の様子

プログラム終了後感想を書く参加者

参加者の声

プログラム終了後参加者の皆さんに書いてもらった感想は「きになるき」の一部となりました。

気付かないうちに私たちが”障害”をつくってしまっているのかもしれないと考えさせられました

「当たり前」で作られる環境に苦しみを感じる人がきっと数多くいることがわかりました。

「バリアフリー」という言葉がなくなるまでフリーになればいいな

バリアフルレストラン 川崎市立橘高校「きになるき」


■公益財団法人 日本ケアフィット共育機構について

公益財団法人 日本ケアフィット共育機構

日本ケアフィット共育機構は、超高齢社会の到来をふまえ、誰もが安心して暮らせる共生社会を目指し、高齢者や障害者をはじめとするあらゆる人々が安心して外出できるよう環境づくりを推進しています。
サービス介助士をはじめとする資格認定、小学校における介助体験教室の実施、バリアフリーの監修などを行 う他、近年はブラインドサッカーや車いすバスケなどパラスポーツ大会において、年齢や障がいの有無に関わ らずスポーツの感動を共有できるよう介助ボランティアとしての活動を行っています。

公益財団法人 日本ケアフィット共育機構外部リンク

■サービス介助士とは

「サービス介助士」とは、おもてなしの心と介助技術を学ぶ、(公財)日本ケアフィット共育機構が認定する資格です。20年の歴史があり、全国1000 社、18万人が取得し、年齢や障害の有無に関わらず全ての人が安心して外出し社会参加できる共生社会の実現に寄与しています。 鉄道、金融、流通などの各業界がソフト面におけるバリアフリー対応と ホスピタリティの提供のために資格取得を推進しています。

サービス介助士外部リンク

■Withコロナ時代の日本ケアフィット共育機構の取り組み

①サービス介助士実技教習におけるEラーニングシステム導入

外出自粛や三密回避など、従来のサービス提供や接遇を見直さなくてはならなくなった状況において、感染しない・させない接遇についての学習機会の提供が課題となった今、オンラインでサービス介助の重要な心構えを学ぶ学習スタイルを提供しました。1日にまとめた実技教習では障害当事者講師(サービス介助アドバイザー)と社会の障害を考える対話の時間をオンライン上で行うなどの新しい取り組みを開始しました。

サービス介助士(ケアフィッター)とは外部リンク

②サービス介助知識入門(オンライン完結講習)

サービス介助の基本となる知識を体系だって、全てオンラインで学ぶことのできる講習です。
オンデマンド形式で、約60分でサービス介助の第一歩を学ぶことができます。
従業員教育の一環やアルバイトスタッフへの研修としても効果的です。

サービス介助知識入門外部リンク


取材をご検討の報道関係者様、バリアフルレストランのプログラム提供をご希望の自治体・法人ご担当者様は下記までご連絡ください。

【問い合わせ先】
公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 広報担当:佐藤
東京都千代田区神田三崎町2-2-6 TEL:03-6261-2333 FAX:03-6261-2334
E-mail:toiawase@carefit.org  URL:http://www.carefit.org