2022年10月14日 【東北地方で初開催】
車いすユーザーが多数派となった世界を体験し、
“当たり前”を問い直す
「バリアフルレストラン」を青森県三沢市にて開催

バリアフルレストラン

公益財団法人日本ケアフィット共育機構(東京都千代田区 代表理事:畑中稔 以下、ケアフィット)は、マジョリティとマイノリティが逆転した架空世界を通じてから、既存社会の見えない偏りと“当たり前”を見直す「バリアフルレストラン」を2022年10月22日に青森県三沢市において開催します。東北地方での「バリアフルレストラン」開催は今回が初めてとなります。

「バリアフルレストラン」は、障害の社会モデル(多数派の”当たり前”を前提に作られた社会が、少数派にとっての障害を生み出しているという考え方)を体感し理解することで、共生社会の本質を学ぶきっかけを提供します。

三沢市での「バリアフルレストラン」開催の経緯

三沢市では共生社会の実現を目指し、小中学生から大人まで、様々な年代を対象とした取組みを実施しています。特に小中学生向けには心のバリアフリーに関する授業やパラスポーツと組みわせた事業など幅広い内容で実施しています。一方で、大人向けには講演など座学に関する内容が多く、体験型の取組みを実施したことはありません。
「バリアフルレストラン」は、車いすユーザーが多数派を占めるという仮想空間の中で日常生活を体験してみることで、体感として障害の社会モデルを理解することができるプログラムであり、過去に実施してきた取組みとの相乗効果も期待できることから、開催に至りました。

三沢市健康福祉部障害福祉課ご担当者様のコメント

身体障害の疑似体験ではなく、障害の社会モデルを実際に「体験・体感」できるプログラムは、実はあまりありません。「見る」「聞く」だけではなく「体験」することにより、障害の社会モデルについてより理解が深まるだけではなく、障害の有無や年齢、性別の違いに関わらず誰もが暮らしやすい「共生社会」について、自分ごとや家族ごととして考えて行動を起こすことに繋がるプログラムになるものと考えます。
学びから実践・行動へ。「バリアフルレストラン」での体験が、多くの方々の考え方や行動がより良いものに変わっていくことを期待します。

開催概要

開催日時
2022年10月22日(土) 10:00〜16:00
開催場所三沢市総合社会福祉センター(〒033-0011 青森県三沢市幸町3-11-5)
参加枠(1) 10:00-10:30
(2) 11:00-11:30
(3) 13:00-13:30
(4) 14:00-14:30
(5) 15:00-15:30

12:00-13:00、15:30-16:00は「バリアフルレストラン」内を自由に見学できます。

お申し込み方法

FAXまたはメールで、三沢市障害福祉課(外部サイト)にお申込みください。

■過去の参加者の声

  • 車いすを使っている人にとって、段差や公共交通機関の利用の不便さだけでなく、私達が普通と思っている事に不便さを感じているんだと思いました。
  • すごく衝撃を受けた。自分の親切心が独りよがりな気がした。多様な考えをするという基本的に学校で教わることにも気づきがあった。
  • 1番心がうごいたのが店員さんの態度でした。悪気がないのはわかっているし、むしろ私たちのためを思っての行動だとは理解できるのですが過度に気を使われている気がして心がワサワサしました。それを私たちも気づかないうちに周りの人にやっていると思うとこれからの行動 1つ1つをしっかり考えなければならないなと思いました。

バリアフルレストラン 過去の開催の模様


■公益財団法人 日本ケアフィット共育機構について

公益財団法人 日本ケアフィット共育機構

日本ケアフィット共育機構は、超高齢社会の到来をふまえ、誰もが安心して暮らせる共生社会を目指し、高齢者や障害者をはじめとするあらゆる人々が安心して外出できるよう環境づくりを推進しています。
サービス介助士をはじめとする資格認定、小学校における介助体験教室の実施、バリアフリーの監修などを行う他、近年はブラインドサッカーや車いすバスケなどパラスポーツ大会において、年齢や障がいの有無に関わらずスポーツの感動を共有できるよう介助ボランティアとしての活動を行っています。

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